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私は看護師をしています。現在両下肢と陰嚢浮腫の患者のケアで困っています。今後は在宅緩和へ移行する予定なので、在宅でも継続できるケアを模索しています。
両下肢浮腫とともに陰嚢は約20cm大のはちきれんばかりの浮腫です。両下肢は保湿と弾性包帯、陰嚢にはスポンジを考えていますが、意識レベルがクリアでなくおむつ着用の方なので、包帯を巻く代わりになにか圧迫できないか考えています。スポンジの種類や当て方や圧迫のしかた、そのほかなにかアドバイスがあれば是非お願いいたします。
ご質問ありがとうございます。返事が遅れてすいません。
両下肢の浮腫と陰嚢の浮腫がみられるんですね。下肢と陰嚢のリンパ浮腫の原因は手術によるリンパ郭清によるものでしょうか。
意識レベルがクリアではないと書かれていましたが、それはがんによる全身状態の悪化からでしょうか、それとも脳梗塞などの後遺症、高齢による全身機能の低下や認知症によるものでしょうか。
まず、保湿は大切ですね。リンパ浮腫の場合、皮膚が脆弱になるので重要になります。
年齢がわからないのですが、高齢や全身状態の悪い場合、弾性包帯をADLが自立している方と同じように使用すると循環量が増え、心臓への負担も増えることが予測されます。
おむつ着用、意識レベルがクリアでないことから、寝たきりの方ならば、下肢に弾性包帯を巻くことはとても大変だと念います。医療者はどうにか巻けるかもしれませんが、在宅療養では家族に巻いてもらうのでしょうか。
患者さんをイメージすると、スキンケアとドレナージ、軽度圧迫がよいのではないでしょうか。セルフドレナージは自力でできないと思うので家族が毎日15分でもいいのでできるドレナージを指導してはいかがでしょうか。軽度圧迫は、越屋メディカルケアから出ているKチューブはいかがでしょうか。肌触りはよく、サイズも選択できます。お値段も手頃です。
陰嚢の浮腫にはスポンジの使用や指包帯などをしようしてもいいかもしれませんね。
在宅療養になる患者さんなので家族の協力は不可欠になります。家族にも様々な事情があります。どの程度協力ができるのか確認しておくとよいでしょう。そしてあまり難しいケアを提案すると自宅での療養を困難に考えてしまいます。
病院にいる間に、医療者のケアで可能ならば少しでも浮腫が軽減し家族がケアしやすい状況になるといいですね。
ご質問のヒントになったでしょうか。わからないことがあればまたご相談ください。
返信遅くなりすみません。アドバイスありがとうございました。
高齢ということもあり軽度認知低下がみられます。また、手術時リンパ節郭清郭はしていませんが、がんの浸潤により下肢と陰嚢浮腫になっています。陰嚢についてはスキンケアとスポンジによる軽度圧迫で10cm大まで小さくなりました。奥様が協力的なので下肢はリンパドレナージのセルフケア指導し、保湿と軽度圧迫を行っています。近日中に転院できそうです。
アドバイス本当にとても助かりました。ありがとうございました。